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ライフル射撃競技の紹介
ここに出てくる「銃」とは、スポーツとしての射撃競技を行なおうとする人が、警察の許可を得て、正規の手続きを踏んで所持する事となる「銃」の
事であり、海外から不法に持ち込まれる拳銃等とは一切関係の無い事をはじめにお断りしておきます。また、ここで扱う銃は、特に断りの無い限り、
ライフル銃の事とします。なお、本ページの全ての画像は目黒区ライフル射撃協会のご厚意によります。

はじめに  月刊Gun誌など、銃・射撃を扱っている雑誌を読むと、銃を使った競技は、大きく3つに大別される事が分かります。  1.どれだけ速く撃てるか 2.どれだけたくさん当てるか(クレー射撃) 3.どれだけ中心に当てるか(ライフル射撃)  私たちが行なっているのは、3.の、「どれだけ中心に当てるか」、つまり「ライフル射撃」です。標的を、  10m(エアーライフル) 50m(スモールボアライフル) 300m(ビッグボアライフル 学生の試合では行なわれてないので、私はあまり詳しくないです) の距離で固定して、いかに標的の中心を撃ち続けられるかを競います。 


エアーライフル  エアーライフル(Air Rifle 以下「AR」)は、文字通り空気をためて、その圧力で鉛の弾を発射する銃の事です。まあ、言ってしまえば「空気銃」なのですが、空気銃とはいえ、発射した瞬間の弾の速度(初速)は秒速180m程もあり、発射された弾は300m以上も飛んで行くので、所持するためには警察の許可が必要です。

Feinverkbau Mod.602

写真の銃は、ファインベルクバウ社のM602(Feinverkbau Mod.602)というモデルです。ARの場合は、このファインベルクバウのほかに、アンシュッツ(Anshuetz)、ワルサー(Walth−erってな綴りだったと思う...)などのメーカーが有名です。この3社はいずれもドイツのメーカーです。

ARの標的

 これはARの標的です。この標的を10m先に固定して撃ちます。写真では穴(弾痕といいます)が空いていて分かりませんが、黒い丸(黒点といいます)の真ん中には直径0.5mmほどの小さな点があって、この点が10点です。この点に、撃った弾痕がちょっとでもかかっていたら、10点となります。以下、ここから遠ざかるにつれ、9点、8点と下がっていきます。標的を10m先に置いてしまうと、0.5mmの点は当然見えないので黒点を、狙う時の目安とします。 あくまで狙う対象は、10m先の「点」なのです。この「点」を撃ち続けるのは結構難しいです。 競技形式  ARに限らず、ライフル射撃では、3つの姿勢があります。

射撃姿勢

上(というより背の高い順)から、  S(立射−Standing) K(膝射−Kneeling) P(伏射−Prone) 写真を見ていただいたら分かるように、「立って撃つ」「立て膝で撃つ」「寝転んで撃つ」という事です。 ARでは、もっぱら立射が主です。試合でも、立射が花形種目のように思われます。これは、立射がARの入門として行われる事が多く、点数にも幅が出やすいことが理由のようです。立射は、60発撃つ競技と、女性限定の40発競技があります。平均的な点数は、学生の60発競技で、大体530点から550点くらいです。うまい人だと、580点後半のレベルになるようです(あまりに次元が違い、実感が湧かないので「〜のようです」としか言えないのですが...)。  立射の他にも、伏射で争う60発競技、3つの姿勢全てで20発づつ撃つ3姿勢競技などもあります。特に伏射60発競技では、590点台とか、600点満点もそう珍しくはありません。伏射は、3つの姿勢の中で最も銃の安定度が高く、ほとんど静止している感じです。射撃競技では「いかに銃を安定させ、静止させるか」ということが点数を上げるためのコツなのですが、銃がほとんど静止している伏射では、多くの人が立射ではありえないような高得点を経験できます(でも私の自己新記録は567点。けっこう銃は止まっているのに、何故外れるんだああああああ....)。 そして、このエアーライフルで修行を積んだ人は、次のスモールボアライフルへとステップアップしてゆきます。


スモールボアライフル スモールボアライフル(Small bore Rifle 以下「SB」)は、火薬を使用した「実弾」を使用します。「スモールボア(小口径)」というだけあり、火薬を使う銃の中では、最も威力が低く、身近な銃です。発射された弾の初速は音速より少し遅い程度です。ちょうど、運動会などの徒競走のピストルみたいな音(もうちょっと低音かな)がします。弾の最大飛距離は、約1000mです。 なお、SBを持つには、AR2級(500点近くだったと思う)が必要になります。

Anshuetz Mod.2012

 写真の銃は、アンシュッツ社の2012(Anshuetz Mod.2012)というモデルです。学生射撃界では、SBはアンシュッツの銃を持つ人がほとんどです。  SBの標的は、50mも先に置く分、ARのそれよりも大きいです。大体、小さ目の座布団ぐらいの大きさと思って良いと思います。10点の範囲の直径は、10,4mm。つまり、50m先の10,4mmの円を狙うわけです。これだけの距離になると、風の影響が出てきます。風が強いと、本来であれば10点に入っているところが8点あたりまで外れていきます。射撃場には自分の撃つ場所(射座といいます)から標的が設置されている場所までの50mの間に、風の吹いている向きを示す「風旗」というものがあり、射手はこの旗を見ろことで風に関する情報を得て、射撃をしているわけです。 SBの場合も基本的にはARと同じく、標的に規定弾数を撃ち込み、その合計点を競います。ARと違うのは、標的1枚につき、2発撃ち込む(言い忘れましたが、ARは1枚につき1発)というところぐらいです。 学生試合のSBでは、伏射60発競技と3姿勢60発競技があります。伏射60発では、学生のうまい人で570〜580点台というところです。ちなみに、満点の600点は、これまでに世界で6人の射手が達成しています。日本記録は598点、日本の学生記録は592点です。 伏射は、誰でも努力して練習に励めば必ず上達する種目といわれています。


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